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J‐オイルミルズの第1四半期は大幅な減益に、第二四半期以降も価格改定を継続

J‐オイルミルズは8月4日、東京本社において、2016年3月期第1四半期の決算と営業概況について報告記者会見を開催した。
 同社の第1四半期は、売上高468億2,500万円(前年同期比95.3%)、営業利益7億7,400万円(同33.2%)、経常利益9億5,800万円(同38.5%)、四半期純利益4億6,100万円(同29.0%)と減収減益となった。
 営業概況について、松居伸一取締役兼副社長執行役員は「昨年度は搾油環境の大きな変化があった。さらに為替の大幅な円安の影響があり、第3四半期から第4四半期へと利益水準が減少を続ける中で、第4四半期は水面下に沈んだ。そうした中で、搾油コストの上昇を受けて、今年1月と4月に価格改定を実施した。新年度は第1四半期からのV次回復を期待していたが、価格改定の進捗の遅れと水準の未達が相まって回復が遅れている」と報告した。
 価格改定の進捗について、松居副社長は「業務用では1月に一斗缶300円、4月に500円の引き上げを発表したが、半分にも達していないのが現状である。これからの価格政策について、まだ油脂の原価が下がる状況にはなく、現在の油脂価格では採算的に大変厳しい状況が続く。この未達部分を第2四半期以降もさらなる理解を得るべく努力を続けていきたい」と強調した。