日清オイリオグループが15年歳暮ギフトを発表
posted on : 2015.10.09
日清オイリオグループは10月5日、同本社で「2015年歳暮期日清オイリオギフト発表会」を開催し、ギフト市場動向や同社の歳暮ギフトの販売方針について説明した。
朝倉昌彦執行役員(食品事業本部副本部長)は、はじめに2015年中元ギフトの市場規模について、金額では3,804億円(前年比94.3%)、件数では9,943万件(同92.6%)になったと同社調査を報告した。その一方、別の調査では「百貨店、量販店、生協計28社で、中元の売り上げは各社平均で97.7%だったという報告もある。中元・歳暮の中心世代である60代以上の顧客の減少を20~30代の新規顧客の獲得では補いきれず、全般的には客数減を客単価の向上で補う構造になっていると想定している」と語った。15年中元期の世帯当たりの贈答件数については、平均で3.5件(前年3.7件)、平均単価は3,826円(同3,756円)と推計しており、件数は減少、平均単価は上昇した。
また、調味料ギフトは、食用油・だしうまみ風調味料・醤油・味噌・砂糖・その他調味料で構成されているが、2015年の調査では中元市場金額107億円(前年比87.8%)、件数では351万件(同83.0%)と報告されている。
同社のギフトについて朝倉副本部長は「オリーブ油の記録的な原価高騰で規格面での見直しを余儀なくされ、好調トレンドに水を差すのではないかと懸念された商戦だったが、上期におけるオリーブ油を詰め合わせたギフト群の好調は継続しており、当社でのオリーブ油関連商品群では前年比165%で着地した。一方で、食用油ギフトは、根強いリピーターがいるものの、贈答者の高齢化等により、他のギフトへの流出が増加し、総合収支では食用油ギフトや油・調味料バラエティギフトの縮小分をカバーし切れなかった」と総括した。同社ギフトの中で「BOSCO GIFT SET」の3,000円のギフト(BG-30N)が一番人気となっている。中元期の同社ギフトの販売実績は、中元期贈等市場全体の平均値を上回るかたちで着地した。
2015年歳暮期商戦に向けた同社の取り組みでは、新商品として「日清ココナッツオイルギフトセット」(COG-30)を投入する。豊かな香り立ちのエキストラバージンココナッツオイルとプレーン(無香)ココナッツオイルを詰め合わせたセットとなっている。
また、同社はこれまで中元・歳暮といったシーズンギフトに山場を合わせる商品改訂と供給計画を重視してきたが、「2016年1月から年間販売商品を設定し、一定の在庫を維持することで安定した供給を行いながら、年間を通じた販売機会に弾力的に対応する体制を整備していく」ことを明らかにした。食用油ギフト系列の「日清トクホオイル&ヘルシーライトギフトセット」(BPシリーズ)やオリーブオイルギフト系列の「ボスコオリーブオイル&ヘルシーリセッタ・日清べに花油ギフトセット」(BMシリーズ)、油・調味料バラエティギフト系列の「日清バラエティオイル&調味料ギフトセット」(VSシリーズ)は、年間の定番ギフトとして展開していく。
新商品としては、前述の「日清ココナッツオイルギフトセット」のほか、EXVオリーブ油のみを詰め合わせたセットが品揃えとして欲しいという顧客の要望に答えて、ボスコプレミアムエキストラバージンオリーブオイルとエキストラバージンオリーブオイルを詰め合わせた「ボスコエキストラバージンオリーブオイルギフトセット」(BGE-30)と追加するとともに、通販専用「PREMIUM SELECTION BOX」を新シリーズとして展開する。
15年歳暮期の目標について朝倉副本部長は「オリーブ油ギフト群の構成比の目標を全体の30%(15年中元期約25%)にしていくことで、販売を推し進めていく。また、数量・売上目標については2014年の売り上げをクリアする前年比100%を目指す方針」と語った。