かどや製油の「金印純正ごま油」が1967年（昭和42年）の販売開始から今年で50年を迎えた。そこで同社は、同じく誕生50周年を迎えたタカラトミーの国民的キャラクター（着せ替え人形玩具）・リカちゃんと一緒に、感謝を伝えるキャンペーンを４月より１年間、順次展開していく。３月27日に都内で開催した「2017年家庭用純正ごま油販売50周年キャンペーン説明会」で明らかにした。
　小澤二郎社長は説明会冒頭の挨拶で「昭和42年に今の『純正ごま油』の瓶を創業者の小澤直平が決めてから、デザインは大きく変わっていない。ラベルも当時に黄色のラベルにした。黄色のラベルにしたのは私で、なぜかそうしたかと言うと、当時コダックのフィルムが黄色の箱に入っていた。目に一番パッと反応するのが黄色だと色彩心理学で言われているのをコダックはわかってそうしているということで、黄色にした。また、蓋も締めるくらいのものから、キャップの形にして昭和42年から販売をスタートした。意匠登録もしている。胡麻油と漢字だったのが読みにくいだろうと、平仮名の“ごま油”にしたもの当社が最初で、（商品名の）字は、筆の上手な当時の総務部長が書いたものである。半世紀の節目ということで、リカちゃんを起用したキャンペーンを実施していく」と語った。
　具体的なプロモーション施策としては、まず４月上旬より「純正ごま油」50周年特設サイト開設を皮切りに、首都圏・関西を中心に電車のステッカー広告を展開する。バスのラッピング広告も検討している。そのほか、YouTubeでのクッキング動画の公開や、Web・新聞・雑誌での広告展開を行う。
　また、オリジナル人形が抽選で当たる消費者キャンペーンを秋冬を目途に実施する予定もあり、年間を通じて、様々なプロモーションを実施していく考えだ。