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J-オイル八馬社長「適正価格実現に意志と覚悟」

J-オイルミルズは9月6日、都内で業界紙記者団と懇親会を開催した。
 その中で八馬史尚社長は8月末に発表した食用油の価格改定に関して「様々な外部環境の変化とあわせて、ここにきて物流費等の中期的な構造課題も重い課題とであり、第1四半期決算についても残念ながら非常に厳しい結果になっている。まだまだ努力すべきところがあると痛感している。ただ、われわれの商品を運んでいるお客様においても人手不足や物流費の高騰等の課題は同じであり、その先のユーザーにおいても天候不順に起因する環境変化があると十分認識している。そういった中で、適正価格を実現していくことに意志と覚悟をもって取り組みたい」と語った。
 また、「一方では、高付加価値化によって、ユーザーに高い価値を提供できるよう一層努めていきたい」というように、価格改定と同時に今秋は家庭用・業務用双方から付加価値提供型の新製品を積極的に発売している。
 家庭用食用油では「AJINOMOTO バターフレーバーオイル」や「AJINOMOTO オリーブ&レモンフレーバーオイル」で、味の決め手として風味づけ用途の機会創造を提案している。また、家庭用マーガリンでは「ラーマ ひまわり」や「ラーマ お菓子作りのためのマーガリン」で、ヘルシーさや用途拡大を促す取り組みを強めている。
 業務用食用油でもから揚げを特長ある風味に仕上げることにこだわった「揚げヂカラ コクプラス」や、オリーブオイルをブレンドするとともに冷めても揚げ物のおいしいさが長持ちする惣菜向けの「揚げヂカラ おいしさ長持ちプラス オリーブオイル入り」、さらに、香りとコクでおいしさをデザインする業務用調味油の新ブランド「J-OILPROプロのための調味油」を立ち上げるにあたり、8月から<花椒油>の先行発売を始めた。
 八馬社長は「改めて油の価値をきっちりと提供していくために、技術と提案力を磨いていく。そのベースとして、おいしさデザインを掲げて、油の持つ調味価値、調理価値にフォーカスして技術開発をしっかりと行っていきたい」と語った。