• 企業

理研農産化工が創業100周年記念祝賀会

 理研農産化工は11月17日、福岡市博多区のホテル日航福岡で創業100周年記念式典、祝賀会を開催した。取引先や業界関係者、同社OBなど合わせて400名余りが列席し、同社の創業100周年を盛大に祝った。
 祝賀会に先立って開かれた記念講演会では、牛島治義専務取締役が開会挨拶を行い、日本経済新聞社元会長で日本経済研究センター代表理事・会長の平田保雄氏が「日本経済の展望と課題」を演題に記念講演を行った。
 その後の記念祝賀会では、はじめに社史ムービーを上映し、同社の100年を振り返った。「お得意先様の繁栄がわが社の繁栄」が、創業から脈々と受け継がれてきた同社の理念である。100周年に感謝し、伝統を守り、さらなる発展を祈念するとともに、これまでもこれからも創業当時の精神を忘れずに歩み続けることを誓う社史ムービーであった。
 引き続き、鵜池直之代表取締役会長兼社長が登壇し、挨拶を行った。鵜池社長は「今日まで大勢の皆様から変わらぬご支援を頂いたお陰で今日の日を迎えることができた」など謝辞を述べた上で、同社の歴史は「何と言っても創業者・鵜池四郎の歴史である。創業者の生涯は事業経営への挑戦の歴史でもあった。第一の挑戦は家業の再興であった。第二の挑戦は家業を会社へ、商業から製造業への転換。第三の挑戦は終戦による大打撃の克服。第四の歴史は創業の地・蓮池町から佐賀市へ移転し、佐賀工場の建設。第五の挑戦は福岡工場の建設であった」と位置づけた。「会社の寿命は30年とも言われるが、わが社の100年を振り返ると、ほぼ30年毎に3回の大ピンチに襲われている。このピンチをチャンスに変えて乗り切り、今日に至っている。自助努力で懸命に取り組んだのは当然であるが、皆様方から力強いご支援を頂いたお陰で乗り越えることができたのである。100周年を迎えるにあたり、改めて衷心より御礼を申し上げる」と語った。
 その後、鵜池社長は100年の歴史を振り返った上で「創業者・鵜池四郎の経営についての思いは『事業を通して国民に奉仕する、世の中のお役に立つ仕事こそ生涯かけて取り組む仕事だ』であった。私どもは創業者の精神に思いを馳せ、これからも経営にしっかり取り組んでいく」と述べ、挨拶を締めくくった。
 記念祝賀会では鵜池社長の挨拶に続いて、ヤマエ久野の田村哲丸取締役会長、佐賀銀行の陣内芳博取締役頭取、三井物産の吉川美樹執行役員食料本部長、理化学研究所の宍戸博副理事、佐賀大学の宮崎耕治学長が祝辞を述べ、旭食品の竹内康雄代表取締役会長の乾杯で歓談へ。篠笛奏者の佐藤和哉氏の演奏なども行われた後、光石幸一常務取締役がお礼の挨拶を述べ、佐賀県食糧の中島義人代表取締役社長の中締めで散会となった。