カネカがフードフェスタ2018を開催
posted on : 2018.08.18
カネカは、同社グループ主催の展示会「カネカグループ フードフェスタ2018」を8月7~8日に東京ビッグサイトで開催した。今年は「ココロを動かすモノづくり~様々なソリューションでお客様の商品づくりに貢献します~」をテーマに、製パン、製菓市場のみならず食全体へ事業を拡大し、豊かな食に貢献すべく、社会的課題や時代のニーズに対して様々なソリューションを提案した。
カネカは今年4月から、酪農から乳製品の生産販売、消費者まで見据え、一貫した乳製品事業を新規に展開している。ベルギーのPur Natur社と技術提携し、リテールベーカリー等で消費者向けに「パン好きの牛乳」の販売を始めたのを皮切りに、直輸入品の「PUR NATUR オーガニック発酵バター」やPur社の伝統技術を導入して北海道で生産する「発酵バター食塩不使用」を7月より新発売した。今後Pur社の砂糖無添加・オーガニックのフルーツスプレッドの販売も始める予定だ。会場に入ると、こうした乳製品事業の取り組みを大きく紹介していた。
会場では、モノづくりのソリューションとして、1)こだわり素材をえらぶ、2)魅力あるメニューを創る、3)これからの店舗を考える──を3つのゾーンでそれぞれ提案した。
カネカグループならではのこだわり素材を提案するコーナーでは、コスト抑制や生産効率化、品質安定化、健康サポート商品の開発といった課題を解決するカネカ製品や、カネカ食品が販売する全国ご当地農産物やセレクト品を紹介した。マーガリンでは「コンセブール」シリーズを一新。バターの味と香りを閉じ込めたカネカ独自の香味剤(特許取得済)を使用し、Flavor Releasable Oilでバター本来の味わいが広がるので、バターのような存在感とやさしい風味とコク、ミルクの穏やかな甘みを実現できる。練り込み用・折り込み用それぞれに、北海道産牛乳を配合したものと、北海道産牛乳に加えてバターも配合したものの2タイプを品揃えしている。従来の「コンセブール」に比べて、トップの風味はやさしく、ミドルから徐々に風味が増し、ジューシーさが持続する設計になっている。
起泡性乳化油脂では「クレビスRA」を新発売した。PGエステル不使用なのに、起泡性が維持でき、従来よりも表示がさらにシンプルにできる。フィリング関連では、レモン風味の油脂加工食品「ロアンゼ 瀬戸内レモンNE」と、チョコレート風味の「ロアンゼ ベルギーチョコNE」を発売し、素材での差別化を図った。また、ラム酒がきいた焼き込み耐性のあるチーズフィリング「ラクノア CPラムチーズクリーム」も新たに発売している。そのほか、発酵種や風味液を用いた製パン法でも使える新レギュラーイースト「カネカイーストPF」の紹介にも力を入れていた。