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日清オイリオグループが春のプレゼンテーション

 日清オイリオグループは1月22日、ヒルトン東京お台場で、量販店・卸店の部門長やバイヤーら主要取引先を対象にした「2019年春のプレゼンテーション」を開催し、「オイルで楽しむ食卓 Enjoy!」をテーマに、美味しさ、健康性、調理機能といった食用油の無限の可能性を売場や調理現場に応じて提案した。

 同社は、この10年間における食卓の変化について、作り置き・残り物利用や惣菜の利用率、世代による差はあるものの夕食を家で食べる頻度、30代を中心に朝食の喫食率がそれぞれ上がった一方、家族団らんの夕食頻度が下がり特に平日は個食化が進んでいることや、夕食の手作り頻度、主菜の材料数が減少していると指摘している。だからこそ、変化する食卓環境をチャンスと捉え、オイルで楽しむ食卓の提案に力を入れる。
 ホームユースでは、かけるオイルの持続的成長とクッキングオイル市場の安定化(脱・同質化競争)の2つの施策により食用油市場を最大規模へ導いていく。サプリ的オイルのブームから家庭用食用油市場は2015年度に1,432億円に達し、16年度に一旦1,361億円に落ち着いたが、それでも、かけるオイルが定着し、14年度以前の1,100億円台を上回る推移を示している。17年度以降は緩やかに成長しており、2020年度には15年度の記録を超す市場規模になると同社は予測している。
 かけるオイルの中でも特に伸びているのがオリーブ油。早摘みグリーンオリーブのフレッシュな風味に特長がある「BOSCO」を前面に押し出し“GREENを楽しもう!~BOSCO is GREEN~”とアピールするとともに、今春新製品の「BOSCO プレミアム エキストラバージンオリーブオイル 145gフレッシュキープボトル」などを紹介した。また、料理家の川上ミホさんによる水切りヨーグルトをベースに「BOSCO」で仕上げたレシピ紹介や、クラシルのフードプランナーである高山彩さんが食べるハーバリウムの実演を行った。
 また、今春新商品では、「日清アマニ油 320gフレッシュキープボトル」や「日清やさし~く香る エキストラバージンオリーブオイル 600gPET」、「日清ヘルシーごま香油 600gPET」を発売し、かけるオイルの大容量タイプの品揃えを強化している。アマニ油市場は15年度のピーク時の規模に今期再拡大、ゴマ油市場も引き続き伸長しており、品揃え強化と情報発信、メニュー提案など様々な施策で好調な市場を力強く牽引していく。「日清やさし~く香る エキストラバージンオリーブオイル」については、大容量を品揃えすることで、家族で楽しめる大皿料理の提案を強める。「日清ヘルシーごま香油」では、アレンジを楽しむストックメニューへの用途を広げるメニュー提案を強化している。
 2014年度比で約1.7倍に拡大したかけるオイルだけでなく、クッキングオイルも「日清ヘルシーオフ」やコメ油等の付加価値品の伸長により14年度比で約1.3倍に拡大している。サラダ油・キュノーラ油ユーザーがこうした付加価値品にスイッチしており、この流れをさらに推し進めたい考えだ。串揚げなど揚げたてメニューの提案をさらに強化して、クッキングオイル市場のさらなる拡大を目指していく。
 一方、ウエルネスでは、ロカボ(低糖質)ダイエットにより不足したエネルギー補給に「日清MCTオイル」などのMCT商品を提案したほか、食事&オイルで美トレ、シニアライフをサポート、注目のバターコーヒーなどにオイルを上手に取り入れられることを紹介した。