花王は、豊かな持続的社会の実現に向けて、2021年度から2025年度までの５ヵ年を対象とした「花王グループ中期経営計画　K25」を策定した。2020年12月９日にオンライン上で説明会を開催し、長谷部佳宏社長（当時専務）が「K25」の概要について解説を行った。
　長谷部社長は「K25」の方針（目的）として「持続的社会に欠かせない企業になる」、「投資して強くなる事業への変革」、「社員活力の最大化」の３つを示した。
　その中で「投資して強くなる事業への変革」については、新事業領域に参入するため「Another Kao（もう一つの花王）」を起業するとともに、従来の花王を「基盤花王」と位置付けて強化を図る。長谷部社長は、「Another Kao（もう一つの花王）」を起業する構想を披露。新たに「生命を守る」という領域で、従来の延長線上にはない事業の構築をめざす。
　「K25」の財務目標については、売上高１兆8,000億円、営業利益2,500億円を掲げている。