ライオンがオーラルケアセミナーを開催
posted on : 2014.02.20
ライオンは2月18日、東京・青山のダイヤモンドホールにおいてオーラルケアセミナーを開催した。
セミナーではまず、同社オーラルケアマイスターの平野正徳氏が日本とスウェーデンのオーラルケア意識と行動の違いについて、同社が実施したWEB調査を元に解説し、「日本人のセルフケアの意識と行動をスウェーデンと比較すると、日本人は歯磨き中心でリンスやデンタル用品の使用者が少ない。日本人は口腔ケアを手軽に行いたいと考える反面、ケアの方法は自己流が多い。日本人はお口のケアの状況に自信がない人が多い」ことを指摘した。一方、両国のプロケアの意識と行動の違いや、取り組みを説明し、「スウェーデンでは早くから予防歯科に取り組みことによって国民への予防歯科意識が浸透し、口腔内の状況も改善されている。日本でも行政の予防歯科を促進する動きが活発化しており、また、日本では予防歯科の考え方はまだ浸透していないものの、予防歯科の考え方は必要との認識が高まっている。今後、予防歯科が浸透し、実践者が増えて行くことで、歯とお口の健康状態の改善が期待できる」と語った。
続いてオーラルケア事業部の浦尾康弘ブランドマネージャーが、2月に新製品投入や改良を行った新「クリニカ」ブランドについて説明した。新しい「クリニカ」のコンセプトは、歯科医が奨めるセルフケアが実現できる予防歯科ブランドで、スローガンとして“予防歯科から生まれた”「クリニカ」としている。ブランドターゲットは、歯科医院での定期健診や毎日のオーラルケアに前向きな20~30代の女性としている。新「クリニカ」の製品開発思想については「生活者が歯科医に指導されるポイントであるフッ素を残す、歯垢を残さず落とす、菌の増殖を抑えるといった点に、歯磨き剤、歯ブラシ、フロス、洗口剤といった製品で対応し、それぞれの製品においては、各カテゴリーで市場ナンバー1レベルの効果を持つ製品を提供しようということにこだわり、製品開発をしてきた」と述べた。さらに「クリニカ」ブランドの中でも特に優れた性能を持つ製品群を「クリニカ アドバンテージ」と名付け、歯のトラブル原因により効果的に対処できるフラッグシップラインとして展開している。
新「クリニカ ハミガキ」は、ムシ歯の発生と進行を防ぐ上で効果的な薬用成分フッ素を歯の表面に長く留める同社独自の高密着フッ素処方を新採用した。エナメル質に対し吸着性の高いコーティング剤が歯の表面にフッ素を引きつけ長く留めるもので、同社研究所の調べによると歯磨き後60分後の歯面でのフッ素残存量は、フッ素のみの場合に比べてフッ素+コーティング剤により2.4倍に向上しているという。セミナーでは高密着フッ素処方の機能について平野マイスターが実演も行った。また「クリニカ アドバンテージ ハミガキ」は、高密着フッ素処方に加えて、3つの薬用成分で、歯のトラブルの原因となる細菌、歯垢、歯石までトータルケアする。
「クリニカ アドバンテージ ハブラシ」は、奥歯のさらに奥まで届く日本最高レベルの極薄ヘッドと極細ネックを採用しており、日本歯科医師会の推薦商品となっている。歯垢を残さず落としきるためには、歯ブラシとフロスの併用も効果的。挿入しにくい奥歯の歯間にも使いやすい「クリニカ アドバンテージ デンタルフロス Y字タイプ」を新発売しており、その使い方について河村有美子オーラルケアマイスターが説明した。また、長時間殺菌処方を採用し、就寝前の使用で翌朝までムシ歯などの原因菌の増殖を抑える「クリニカ アドバンテージ デンタルリンス」も新発売した。