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関東農政局が国産のオリーブシンポジウムを開催

 農林水産省関東農政局は9月13日、埼玉県さいたま市のラフレさいたまで、公開シンポジウム「“Olive meets Wine in KANTO!"~関東におけるオリーブ栽培の可能性を探る~」を開催した。
 近年、香川県、九州に次いで、関東地域でもオリーブを栽培する動きが徐々に増えてきている。ただ、伝統的な産地である小豆島と比較すると、栽培技術や情報不足など取り組むべき課題が多いのが現状である。そこで、関東農政局は、オリーブ栽培に取り組む生産者を支援するため、今回、初めてシンポジウムを開催した。
 基調講演として、岡井路子氏(ガーデニングカウンセラー)が講演を行ったあと、伊豆急ホールディングスの角田卓英氏、埼玉福興の新井利昌氏、ユニバーサル農場の濱田次郎氏、CREA FARMの西村やす子氏の4人の事業者が事例報告を行った。
 岡井路子氏は、日本で唯一のガーデニングカウンセラーで、オリーブに強く関心を持ち、小豆島、スペイン、ポルトガル、トルコなどを訪問。日本各地でオリーブ講習会の講師を務めている。基調講演の中で、岡井氏は、海外におけるオリーブ栽培に関するさまざまなエピソードを紹介した。オリーブ油を販売するだけでなく、オリーブの盆栽、枝を使った飾りのインテリア、観光農場化など、アイデア次第で様々なものが商品になり得ることを指摘した。