「持続可能なパーム油会議2018」が開催
posted on : 2018.11.10
JaSPOC実行委員会は10月22日、イイノホールで「持続可能なパーム油会議2018‐ポストオリンピック、2030年のパーム油調達を見据えて‐」を開催した。
当日は、「小規模農家の改善サポート戦略」、「最新レポート:農園の人権を考える」、「パーム油のサプライチェーン透明化を目指して」、「東京2020大会におけるパーム油の調達基準について」、「パーム油認証制度の紹介」などのテーマで講演が行われたほか、パネルディスカッションを実施した。
会議の中で、花王の田中秀樹執行役員購買部門統括は、「JAPAN Sustainable Palm Oil Network(JaSPON)」の立上げ宣言を行った。
JaSPONは、わが国の持続可能なパーム油の調達推進が目的で、発足メンバーとして、味の素、エスビー食品、花王、グリーン購入ネットワーク、コントロールユニオンジャパン、サラヤ、資生堂、西友、WWF、ダーボン・オーガニック・ジャパン、太陽油脂、ボルネオ・トラスト基金、日油、日本生活協同組合連合会、森永乳業、ライオンが加入している。
主な活動内容としては、①情報共有・意見交換②日本におけるプラットフォーム機能③国内外への情報発信④認証制度やその他ステークホルダーとの交渉──を計画している。
JaSPONの設立背景について田中氏は、「2015年にヨーロッパにESPOができて、シンガポールのSASPO、中国でもアライアンスがあり、アメリカにも、『ノースアメリカ・サステナブル・パームオイル・ネットワーク』(NASPON)が昨年設立されたが、日本には何もないのが現実である。そこで、今回、日本サステナブルパームオイルネットワークを立ち上げることになった」と語った。