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日本水産油脂協会が第71回水産油脂資源講演会を開催

日本水産油脂協会は8月23日、東京・渋谷のアイビーホール青学会館において「第71回水産油脂資源講演会」を開催した。同協会は今年10月に創立70周年を迎えることとなり、今回は、その大きな節目に開かれた講演会とも言える。
 冒頭に、平田芳明理事長が開会の挨拶に立ち「資源講演会は私どもが設立当初から続けている。創立70周年ということで、これに関わる挨拶とさせて頂く。年代を振り返ると、私がこの講演会に関わったのはマイワシの大豊漁時代。当時の講演会の内容は、海域別にマイワシ資源に関する演題が3題という資源1色の講演会だった。それが1990年代半ばにマイワシ資源が激減するとカタクチイワシに魚種が変わる。それから、南米の漁業資源の話、あるいは世界の魚油、魚粉の事情というものを扱ってきた。2000年に入ると世界の水産養殖が拡大して、魚粉、魚油の価格が高騰し、養魚飼料においてもこれらの割合を減らすということが重要なテーマとなり、養魚飼料に関わる演題を行った。ここ数年は日本の水産業はどうなっているのか等の問題定義の意識に立った講演も見られるようになっており、昨年のノルウェーの水産養殖と日本の水産養殖の課題、一昨年の道東マイワシ資源増大と資源利用の課題等の演題があった」と語った。