油脂工業会館は10月28日、東京・千代田区の同会館ビルで第77回定期講演会を開催した。今回の講演は福島県立医科大学医学部疫学講座の大平哲也主任教授を講師に招き、「笑いと健康」というテーマで講演を行った。大平主任教授は、講演の中でストレスと様々な疾病の発症率に関連があることを示した。その後、笑うという行動を日常的に行うことによって強直性脊椎炎で歩行ができなかったノーマン・カズンズ氏の症状が改善した事例や、日常的に笑っている人はそうでない人に比べ長生きであるという米国の研究結果などを紹介し、笑いが健康に良い影響を及ぼすことを示した。