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植蛋協がベジタリアンをテーマに技術セミナー

 日本植物蛋白食品協会は2月17日、東京・茅場町の製粉会館において、恒例の「技術セミナー」を開催した。
  技術セミナーでは、第一部で「世界のベジタリアン事情と日本のこれから」、第二部で「ベジタリアン/ヴィーガンクッキング実践編」をテーマとして野菜料理家の庄司いずみ氏が講演を行った。
 第一部で庄司氏は、世界のベジタリアン事情や最近のトピックスを紹介した。
 世界で宗教上の理由で食のルールを持っている人は、ムスリムが17億人、ヒンズー教徒が10億人、その他宗教上の理由で食のルールのある人が2億人、合計29億人に達している。「世界人口72億人の1/2~1/3が宗教上の理由で何らかの食のルールがある」と庄司氏は指摘した。
 宗教以外の理由のほかに、ベジタリアンやヴィーガン、プラントベースドフードなど日本では菜食主義と呼ばれる食スタイルの人も世界中に数多くいる。正確なデータはないものの3億人程度といわれている。各国によってベジタリアンの割合は異なり、最も多いのがインド(29%)であるが、同国は食生活が豊かになり、ベジタリアン率は少し低下している。次がイギリス、スイス、ブラジルが同率で14%、台湾13%と続いている。