グルメ&ダイニングスタイルショーが開催
posted on : 2013.09.06
食と生活雑貨の融合をコンセプトにした「第14回グルメ&ダイニングスタイルショー秋2013」が9月4~6日に東京ビッグサイトで開催された。今回は「おいしさを演出する、新しいクッキングスタイルとアプライアンスのハーモニー」をテーマに、健康的で安心・安全であることはもちろん、食材や製法にこだわり、おいしさを追求した各地の食材を一堂に集めた。油脂関連では、辻製油と、在日イタリア商工会議所から島商(Go Marchants)が出展した。
辻製油は、独自の抽出技術による天然フレーバーオイルとフレーバーパウダーを提案した。ゆず皮から香気を含むオイル成分の抽出を行った「ゆずオイル」や、低温抽出により生姜をすりおろした後の爽やかな香りと生姜独特の辛味成分を凝縮した「しょうがオイル」はこれまでも紹介してきた。今回は、新たに開発した「かぼす」「すだち」から香り豊かなオイル成分を抽出した天然フレーバーオイルと合わせて提案した。これらも低温抽出のため、かぼす・すだち独特の爽やかな香りが凝縮されている。
いずれも食品香料向けの粘りがなくサラッとしたオイルタイプだけでなく、食材として使いやすい風味に調整した調理用香味油に適したタイプや、オイルの風味を最大限活かしたままフレーバーパウダー化した粉末製品に適したタイプも揃えている。和食をはじめ、洋食、スイーツなど様々な用途に利用できる。また、同社グループのうれし野ラボでは、顆粒タイプの「かける生姜」や「かおる柚子」といった家庭用調味料商品を販売している。
島商は、「スポンタネオ エキストラヴァージン オリーブオイル」(500ml、2,800円)など、イタリア・プーリア州で伝統的な技術を忠実に守り高品質な油を生産するカッツェッタ農園のオリーブ油を輸入販売している。同農園のオリーブ油は、オリヤローラ種とチェリーナ種をバランスよくブレンドし、豊潤な味と香りが好評だ。「オーガニックEXVオリーブオイル」や、11月搾り、12月搾りと季節を限定した商品もある。こうした展示会にも島田豪社長が自らブースに立ち、訪れる来場者に時間をかけてその品質の高さを積極的に説明している。そうした地道な取り組みが実を結び、いずれもわずかな量しか生産できない贅沢なオリーブ油だが、ここ数年ジワジワと販売を伸ばしてきた。
今回の展示では、島田社長と同様にAISO(イタリアオリーブオイルソムリエ協会)認定ソムリエの松村成師氏がイタリアから直輸入するカンパーニャ州のマドンナ・デッロリーヴォ社のオリーブ油も合わせて紹介した。「イトランズEXVオリーブオイル」はイトラーナ種100%で、トマトやバジル、青リンゴのような香りと味わいが特長で、力強さとエレガントさを持ち合わせている。「ラーロEXVオリーブオイル」はアーテイチョークやルーコラなどの野菜とフレッシュハーブの香りと味わい、余韻に辛味と苦味を感じるスパイシーなオイルだ。なお、これらマドンナ社のオリーブ油は東京では島商が販売の仲介を務めている。