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「食品開発展2014」が開催

 機能性素材・健康素材と安全・品質関連技術の展示会「食品開発展2014」が、10月8~10日、東京ビッグサイトで開催された。
 J-オイルミルズが紹介した「ネオトラスト」は、粒状でん粉素材で吸水機能によりスポンジ状の弾力のある食感を実現する。展示会ではツナの試食品を用意し、来場者は同品により水っぽさを大きく抑えられることを実感していた。上市から3年ほど経ち、最近では注目が高まっているという。
 辻製油は、レシチン、コーンセラミド、シーズニングオイル、フレーバーオイルなどを紹介した。特にレシチン開発のパイオニアとして、液状・粉末・分別レシチンに加え、他社製品では珍しい酵素分解・水素添加レシチンなどの多彩な製品展開をアピールした。また、今年の4月に認可されたヒマワリレシチンは継続的にサンプリング等を行っており、拡販に向けた準備を整えている。
 日油は、新しい機能性表示制度を見据えて特に査読付き文献のある3つの素材をアピールした。大豆PCを加水分解して得られる成分「α-GPC」は、成長ホルモンの分泌と脂質代謝改善効果がある。リン脂質に組み込まれたDHA「PC-DHA」は、睡眠の質改善効果があり、炭素数20以上のアルコールの組成物「ポリコサノール」は、肝機能を改善する。この他に、リン脂質「PS」の新タイプである打錠品を同展示会で上市した。通常はソフトカプセルやハードカプセルのものが多いため注目は高い。
  築野食品工業は、米胚芽油の機能性をアピールし、魚油やアマニ油の風味改善効果を紹介した。魚油25%、米胚芽油75%で配合するとPOVの上昇および魚油の酸化臭の発生を抑制し、アマニ油でもこめ胚芽油を25%配合すると酸化臭を大きく抑える。
 この他、パワーポイント・インターナショナル、岩瀬コスファ、太田油脂、不二製油などが出展した。