FOODEX JAPAN 2016が盛大に開催
posted on : 2016.03.14
アジア最大級の食品・飲料専門展示会である「FOODEX JAPAN 2016(第41回国際食品・飲料展)」が、3月8~11日の4日間、千葉県の幕張メッセで開催した。また、「アジア水産・冷食展2016」「和食産業展2016」「FOOD Pack&Logistics2016」が同時開催し、展示規模は3,000社、3,700ブースとなった。
国内出展ゾーンでは、辻製油グループのうれし野ラボが、フレーバーオイルを中心にPRした。フレーバーオイルシリーズは、イタリア系の既存4品に加え、今年1月に和風味の「わさび」「しょうが」「ゆず」を新発売し、7品体制となった。それぞれのフレーバーに合う料理の仕上げにかけて使用する。来場者からは、「わさびのオイルがあるなんて驚いた」などの反応もあるという。アッパークラスの小売店で販売しており、一部業務用でもペットボトルで対応している。このほか、三重県産の黒にんにくを使用したドレッシングのギフトセットなどを紹介した。
マリンフードは、昨年3月に発売した「私の燻製バター」を中心に紹介した。燻製バターは、海外では普及しているが国内ではフランス料理店で利用されるなど、業務用で少しある程度に留まっており、同社は家庭用で初めて発売した。バターは30度で溶けるため、燻製するためには長時間かけるのが一般的だが、同社は溶けずに燻製する独自の製法を開発した。じゃがバターやパスタの最後にあえたり、料理の仕上げにトッピングとして使うことを勧めている。アッパークラスの高級店を主な販路とし、業務用ではキューブタイプのほかポンドタイプも発売しており、ホテルやフランス料理店などで採用されている。
三和油脂は、3月に新発売した米ぬか栄養ドリンク「アサノム」をアピールした。同品には1本で玄米ご飯一杯と同程度の栄養量が含まれている。テレビでも話題のγ-オリザノール、トコトリエノール、γ-アミノ酪酸(GABA)を豊富に含んでいる。朝忙しい会社員やこどものほか、高齢者に手軽に栄養を摂取できる飲み物として提案していく予定で、特に豆乳を好む消費者にPRしていきたいという。来場者からは、「飲みやすい」「おいしい」といった反応が寄せられた。原料には米、食用米ぬか、米油などを使用しており、砂糖・人口甘味料不使用、ノンコレステロールとなっている。現在はインターネットのみで販売している。
ヴィボンは、新たに輸入販売を予定しているスペイン産・ピクアル100%のこだわりの一品「SPIRITU_SANTO」エクストラバージンオリーブオイルを披露した。
同時開催の和食産業展では、昭和産業が業務用天ぷら粉の「快伝」とヒマワリ油の「オレインリッチ」を紹介した。「快伝」は、“この技、免許皆伝。”のキャッチコピーとともに誰でもきれいに天ぷらを揚げられることをアピールした。同品は汎用品に比べて天ぷら生地が一定量落ちるため、均一に衣を付着させることができ、揚げかすを大幅に抑えることができる。会場では同品を使用し、「オレインリッチ」で揚げた天ぷらを振る舞った。「オレインリッチ」は健康志向の広まりとともに注目が集まっており、従来の油のイメージとは異なりあっさり揚げられる点に関心が寄せられている。
海外出展ゾーンにおいては、イタリア、スペイン、ギリシャ、トルコ、チュニジアなどのエリアを中心に数多くのオリーブオイルが紹介された。