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第7回ベーカリー&カフェジャパンが開催

 ベーカリー・カフェ・洋菓子業界向けの素材・技術・サービスが一堂に会する専門店「第7回ベーカリー&カフェジャパン2018」が7月17~19日、東京ビッグサイトで開催され、3日間合計2万8,181名の来場者で賑わった。油脂関連メーカーも出展した。
 ADEKAは、素材を活かす白いマーガリン「ソシエル」や、焼き立てのおいしさが持続する折り込み用油脂「エクストラオリンピアスライス」、「オリンピアメロースライス」、高品質なブルターニュ産ハターを贅沢に配合した「マルシェブルターニュガトー」といったマーガリン類を中心に、ホイップクリームや各種フィリング等を提案した。
 カネカ食品はコーヒー関連・厨房機器メーカーなどと共同出展し、素材から機材までワンストップの提案に力を入れる一方、今春より新規参入した乳製品事業の紹介も行った。ベルギーのPur Natur社の技術を導入してリテールで販売を始めた「パン好きの牛乳」は発売1カ月で300店を突破し、順調に推移している。また、ベルギーから直輸入したPur Nature社のオーガニック発酵バターや同社との技術提携により北海道で生産を始めた新商品「発酵バター食塩不使用」を披露した。
 築野食品工業は、臭みがなく甘い芳香に特長がある製菓・製パン用に特化したコメ油「Patisserie & Boulangerie Oil」を昨年に続いて紹介した。オリザノールや植物ステロールビタミンEといった機能性成分を豊富に含むコメ油は、小麦の味を前面に出したり、フルーツやクリーム等の味を際立たせると同時に、劣化しにくく、すっきりとした味わいを生み出せる。また、米糠由来のフィチン酸が酸味を抑えて日持ちを向上させるph調整剤としての用途提案に力を入れた。静菌作用はクエン酸と同等でありながら、クエン酸よりも水酸基を多く持つことから酸味を抑えられ、フラワーペーストへのアプリケーションとして注目を集めた。
 ミヨシ油脂は、“~レス”ニーズソリューションを掲げて、添加物表示やアレルゲン、時間、不安などの点でマーガリンをより安心して使える提案を行った。今年新発売した乳アレルゲンフリーマーガリン「クレッシェンド」もそのひとつで、乳化剤や着色料、乳原料、動物性原料を配合しておらず、ココナッツクリームを配合することにより、コク味や旨味、乳感をアップさせ乳素材に負けない深みある風味のマーガリンに仕上げている。同じく新製品の、フランス産AOP認証発酵バターを10%配合したマーガリン「シャラント」は食品添加物表示の必要がない。その他、トランス脂肪酸低減に対する取り組みについても前向きに紹介した。