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食品開発展で油脂メーカーも積極提案

 11月16~18日、東京ビッグサイト西1・2ホール&アトリウムにおいてインフォーマ マーケッツ ジャパン主催による「食品開発展2020」が開催された。出展登録社数は400社、ブース数は630小間となった。今年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で海外からの来場がなくなったことに加え、国内でも遠方からの来場者が少なかったこともあり、来場者数は3日間で2万1,283人と、例年の約半数に落ち着いた。一方で、コロナ禍により春以降、多くの商談機会が失われてきた中で、感染リスクを抑えながらも開催された本展示会が、多くの業界関係者にとって貴重な商談の場となったことが窺えた。
 太田油脂は、新開発の食用ミールを中心に、具入り風味油やアーモンドペーストを展開した。同社はこれまでも、搾油したあとの油粕を飼料や肥料として活用していたが、今回初めて、食用での開発に成功。来場者の反応もよく、特に、えごまミールは、その機能性成分にも注目が集まった。
 辻製油は、同社が強みとする抽出・精製技術を駆使した食用油を中心に、レシチン、セラミド、天然香料抽出物等の各種機能性素材や、柑橘果汁などをラインナップした。新製品としては「プレミアムオイルシリーズ」から、新たに「プレミアムフレーバーオイル」を展開。「レモン」「トリュフ」といった抽出しにくい素材をあえて使用し、こだわりのオイルに仕上げた。