日豪EPA交渉大筋合意でナタネ油や綿実油の関税段階的に撤廃へ
posted on : 2014.04.23
4月7日に大筋合意した日豪EPA(経済連携協定)について、農水省は4月22日に加工食品関係の詳細を発表した。以下、油脂、油脂関連の加工食品品目について紹介する(カッコ内は現行の税率あるいは、「→」以下は関税削減後の税率)。
関税撤廃等からの除外となったのは、落花生油(8.5~10.4円/kg)、とうもろこし油(5~10.4円/kg)、ショートニング(12.8%)。
関税削減となったのは、大豆油(13.2円/kg→11.88円/kg)、チョコレート菓子(10%→8%)、ワッフル・ウェハー(18%→10%)、ビスケット等(15%→12%)。
10年間かけて段階的に関税を撤廃するものとしては、綿実油(8.5円/kg)、ナタネ油(10.9~13.2円/kg)、アマニ油(5%または5.5円/kgのどちらか高い方)。
3~7年かけて段階的に関税を撤廃するものは、マヨネーズ(12.8%)、カレー(7.2%)。
また、即時関税撤廃となったのは、採油用の大豆の粉及びミール(4.2%)、ヤシ油(4.5%または5円/kgの高い方)、ウールグリース(1.2%)、グリセリン(5%)。
なお、2013年における豪州からの油脂類の輸入量は、ナタネ油4,630トン(低エルカ酸のもの以外を19トン含む)、綿実油3,343トン、ヤシ油0.4トン、アマニ油2トン、ウールグリース824トンなどとなっている。