第38回日加なたね協議が開催
posted on : 2014.12.03
第38回日加なたね協議が2014年11月11日に都内で開催され、その報告会見が11月26日に農水省で行われた。
2014年産のカナダナタネの生産量は、前年比82.8%の1,498万1,000トンと過去最高の1,800万トンを下回るものの、例年を上回る生産量となった。7月の予備協議段階では、1,518万トンと発表していたが、その数字を下方修正している。なお、12月4日にカナダ統計局は1,555万トンと発表している。
収穫面積は、前年比95.8%の1,898万1,000エーカー、単収はレコードの前年の40.3bu/エーカーから34.8buと大幅に落ち込んだ。
14/15年産は、冷涼、湿潤な気候で始まり、いくつかの地域では作付けは遅延したところもあった。また、前年の豊作により、土壌養分の不足もみられた。サスカチュワン州東部においては、7月の洪水の影響も大きく、作付面積に対する収穫は相当厳しかったものと推測される。
14年産の品質については、No.1グレードの割合は、前年の93.7%を下回る82.3%だった。油分については、平均44.5%(前年44.8%)と前年には及ばないものの、例年の平均(44.0%)以上の水準になった。
たん白については、油分の低下と反比例して、平均20.3%(同19.5%)と上昇している。また、近年、問題視されるクロロフィルについては、全体で前年(13.1%)よりかなり高い16.6ppmとなった。