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USSECがインディアナ州バーチャルトレードツアー

 アメリカ大豆輸出協会(USSEC)は10月27日、製油メーカーや商社など20名が参加し、ウェブ上で「インディアナ州大豆バーチャルトレードツアー」を開催した。
 例年は、製油メーカーや商社などはクロップツアーで北米を訪問しているが、今年は新型コロナのためにツアーが困難となっており、最新のクロップの生育状況を提供するために企画したもの。
 同ツアーでは、全農グレイン輸出ターミナルや大豆生産農場、インディアナ州トウモロコシ・大豆種子開発センター、種子開発・農薬関連のCORTEVA社の4つの施設について、ビデオ映像を放映するとともに説明や質疑応答が行われた。
 最初に、全農グレイン輸出ターミナルでは、施設の概要を映像で紹介した。ルイジアナ州コンデントにある全農グレインの穀物エレベーターは、ミシシッピー川に戦略的な拠点を置いており、バージ、鉄道、トラックから船に積載するのに最適な場所に位置している。また、同施設は、年間1,700万トンの積載能力を持っており、この地域の単一施設の能力としては最大を誇っている。その結果、この港での輸出量の20%のシェアを有している。中には、ミシシッピー川の1,800マイル離れた農家からも農作物が全農グレインに輸送される。エレベーター数は100を超えている。全農グレイン子会社で搾油を行っているCGB社は、毎年1,500万トンの穀物を扱っており、それらのほとんどが全農グレインに出荷される。
 高度な訓練を受けた社員と最先端機器の活用により、45分で満載状態のバージを空にすることができる。54ある貯蔵庫で、バージからおろしたすべての穀物の貯蔵が可能だ。ノンストップのオペレーションで1台のパナマックスを20時間未満で満載にする。輸出の多くは日本や中国に向けて出荷されており、中東や中央アメリカにも進出している。担当者は、「収穫はうまく進んでおり、60~75%収穫が終わっている。干ばつの影響で大豆のサイズが少し小さい、油分が少し低いが、大部分は良好」と説明した。