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日本水産が2014年秋季新商品発表会を開催

 日本水産は8月7、東京・港区の八芳園において、「2014年秋季新商品発表会」を開催した。初めに、取締役執行役員食品事業執行の大木伸介氏が、第一四半期の業績と、新商品について説明した。
 単体での第一四半期の売り上げは、水産事業が前年同期比107%、食品事業が同104%と好調で、ファイン事業は同83%と減収であったが、合計売上高は831億円(同103%)となった。食品事業のカテゴリー別では、家庭用練り製品が前年比109%と好調であり、家庭用冷凍食品が同103%、業務用食品が同106%と、トータルでは同104%と比較的順調に推移している。
 続いて大木氏は、商品開発における環境変化について説明し、「美味しさ、簡単・便利、楽しさ、健康の4つの切り口をそれぞれ持ち、それが合わさるとヒット商品になるのでは」という見識を示した。新商品のコンセプトでは、消費者動向とニーズの変化への対応を掲げ、シニアマーケットの拡大や、手軽においしい商品・中食の提供、プレミアム・小容量化などを行っている。新商品・リニューアル品の年間販売計画では、新商品が75品、リニューアル品が23品の計98品で販売目標194億7,000万円を目指す。
 おにぎり市場の売り上げNo.1である「焼きおにぎり」は、発売25周年を迎え、商品ブラッシュアップを行った。リニューアルによりふっくらした食感になり、しょうゆの香ばしさがアップした。今後は、おにぎりキャラクター「やき おにお」を活用した販促活動の強化や、個食ニーズに対応した「2個入りシリーズ」3食での朝食訴求により、おにぎり市場の活性化を図る。 
 電子レンジであたためるだけで食べられるカップ入りの個食メニュー「カップdeレンジ」シリーズからは、「タイカレーマッサマン」と「タイカレーグリーン」を新発売する。リニューアルした「ほしいぶんだけ 五目春巻」は、2度上げすることにより、パリッとした歯切れのよい皮になった。EPAとDHAを配合した全粒粉入りの投入クッキー「EPA+(エパプラス)」シリーズからは、4品を新発売する。