雪印メグミルクは１月29日、東京・早稲田のリーガロイヤルホテル東京において「平成27年春季新商品発表会」を開催した。
　冒頭、挨拶に立った小西寛昭取締役執行役員は、今年度の市場環境を説明した上で、同社のロングセラー商品について「年々激化する市場競争において食品分野では、商品のライフサイクルが短くなっており、ロングセラーブランドを持っていることが大きな優位性である。しかし、ロングセラーブランドでも、ブランドのこだわりや提供する価値を維持しながら、新しい美味しさや驚きを加えないと、ブランド力の維持・向上と新たなユーザーの獲得は望めない。商品として常に進化が必要である。今春は、『クリームスイーツ』、『ナチュレ恵』、『雪印コーヒー』という３つのロングセラー商品に新技術で価値を加え、進化した新商品を市場に投入する」などと語った。
　27年度の春季新商品では、乳食品部門５品、市乳部門28品、業務用２品で合計35品、改良品については、乳食品部門３品、市乳部門28品、業務用２品で合計33品を発売する。発売日は３月１日以降（一部商品は異なる）。
　油脂関連では、改良品で家庭用のホイップクリームのもと「かんたん！ホイップ」（30ｇ）、業務用マーガリン「北海道クリームブレンドシート500ｇ×10」の２品を発売する。「かんたん！ホイップ」は、常温保存可能で家庭にある冷たい牛乳と混ぜるだけで簡単に作れる、保管に便利な粉末タイプのホイップクリームの素。ホイップクリームの96％を占めるチルドタイプのクリームは、「量が多くて使い切れない」、「日持ちがしない」といった不満点があることから、粉末タイプの受容性が高いという。今回、1回で使い切れる容量（30g）に改良した。「北海道クリームブレンドシート」は、北海道産生クリームと発酵乳をブレンドした発酵バター風味のシートマーガリン(北海道産生乳100％使用)。使いやすい10枚入りに改良した。