マルハニチロ秋季新商品は新技術や新制度活用がテーマ
posted on : 2016.07.29
マルハニチロは7月12日、東京・江東区の同本社において2016年秋季新商品発表会を開催した。成長への挑戦を掲げて2017年度売上高9,000億円、営業利益200億円、経常利益190億円の目標達成に向けて取り組む中で、2016年秋季新製品の開発は、商品の根幹であるおいしさを支える新技術や新制度を活用したモノづくりをテーマの中心に据えた。
冷凍炒飯の品位向上を図る“高温あおり炒め製法”やマグロ加工品の流通条件や調理オペレーションまで考えたマグロの発色技術だ。伊藤茂社長は「新しい技術をモノづくりのテーマに置くことで、より魅力的でおいしく、さらに、より品質の高い安全・安心な商品を届けられる。来春には、冷凍食品等、新石巻工場と最新設備と技術により、次の新しさを加えた新商品に期待してほしい」と語った。
もうひとつのテーマの柱は機能性表示食品制度の活用だ。“QOL in a Food(生涯健康計画)”を担うDHAをコアとした機能性表示食品による新しい価値への開発、商品化に取り組んでいる。伊藤社長は「今春以降、中性脂肪の低下機能、情報の記憶をサポートするという2つのカテゴリーで他社に先駆けた商品を届けられた。今後も努力を重ね、新しい価値の創造にチャレンジしていく」と述べた。
同社は秋季新商品として、家庭用冷凍食品18品、家庭用加工食品11品、業務用食品31品の計60品を発売し、売上高54億8,000万円を目指す。
秋季新商品の目玉に位置づけたのは、大江工場に新ラインを増設して臨む「新中華街 炒飯の極み[えび五目XO醤]」(あけぼのブランド)。新技術“高温あおり炒め製法”により、300℃以上の高温調理することで、一層香りよくパラっとふっくらした食感を実現した。既存の主力商品で今秋リニューアルを図る「あおり炒めの焼豚炒飯」とともに、同社の2トップを担う商品になる期待をかけている。業務用食品でも新設ラインから「炒飯の極み 香火力あおり炒め炒飯」を発売する。
すりみ食品では、情報の記憶をサポートする機能をうたった機能性表示食品「DHAのチカラ フィッシュソーセージ」を4月に2本入りで発売したが、毎日続けたいユーザー向けに今秋7本入りを商品化した。
中鎖脂肪酸油を配合した在宅向け常温介護食「もっとエネルギー」シリーズは、これまでおかず中心にラインナップを広げてきたが、今秋「もっとエネルギー パワーライス」を発売し、毎日の主食から効率的なエネルギー摂取を提案していく。