味の素が「Toss Sala」から新品種を発売
posted on : 2017.01.18
味の素は1月12日、東京・港区の品川プリンスホテルにおいて、2017年春季新製品説明会を開催した。初めに同社執行役員で食品事業本部家庭用事業部長の森島千佳氏が新製品の概要などを説明した。
同社は事業ビジョンとして、「Ajinomoto Group Shared Value(ASV)」を掲げている。森島氏は「社会課題の解決と事業の目標達成。ベクトルを合わせてその両者を両立させていこうという考え方だ」と説明し、「食の力で生活者の健康に貢献したい」と語った。解決すべき社会課題には、食のメーカーとして栄養課題を掲げる。メタボや生活習慣病につながる過剰栄養、ロコモや若年女性と子どもの栄養不足に象徴される不足栄養といった、“栄養障害の二重負荷”に対して、おいしさ設計技術やメニュー提案などの同社の独自価値“Specialty”を通して解決を図る。
2017年春季の新商品としては、2015年度から16年度にかけて温朝食・冷たいクノールの提案が奏功し、販売実績6億食を突破した「クノール カップスープ」から、「冷たい牛乳でつくる えだ豆のポタージュ」を発売する。また、野菜とたん白質をバランスよく摂れる「Cook Do」からは、素材を起点に献立を考える際一番人気である“肉と野菜が食べられるメインおかず”に役立てられる「Cook Do きょうの大皿 とろ卵豚キャベツ用」と「同 鶏肉となすの甘酢炒め用」を新発売する。
さらに、トッピングの食感、おしゃれさ、おいしさ、彩りなどに価値を見出されているトッピング入り粉末ドレッシング「Toss Sala」からは、「ごま香る和風しょうゆ味」を新発売する。同品は、カボチャチップスときざみ海苔のトッピング入りで、食材に豆腐、水菜を使用する和風サラダを提案する。既存品と合わせて、全5品のラインナップとなる。
最後に森島氏は、ASVの取り組みのキーワードである「Nutrition & Wellnessの価値深化」に関して、メインの活動である“勝ち飯”の取り組みを紹介した。同社は2003年から日本オリンピック委員会と共同で、選手強化支援事業「VICTORY PROJECT」を実施しており、トレーニングの土台となる栄養をサポートする“勝ち飯”に関する勉強会や、実戦での食事を提供してきた。この取り組みが2016年度の国際大会における過去最多のメダル獲得にも貢献した。
今後の“勝ち飯”は、脱メタボやロコモ対策などの社会課題の解決に向けて、また、体調を崩しがちで栄養補給を意識しやすい時期の食事ケアに文脈を拡張した部活生や受験生に向けて、“がんばる人のチカラになるごはん”として展開していく。発表会の最後には、リオ五輪競泳800メートルフリーリレー銅メダリストの松田丈志さんが登壇し、「VICTORY PROJECT」の食事サポートがいかに効果的だったかなどを熱く語った。
試食会場ではJ-オイルミルズが出展し、今期の新製品・改訂品3品やオリーブ油を中心に紹介した。「AJINOMOTO コクとうまみの大豆の油」は、大豆油100%でどんな料理にも使用でき、キャノーラ油があっさり軽い油であるのに対して、おいしさを前面に押し出している。
「AJINOMOTO 健康 アマニブレンド油」は、加熱調理にも使用できること、また、加熱してもn-3系脂肪酸はしっかり摂取できることが伝わるパッケージに変更する。発売から今春で一年になるが、固定客の支持を得ているという。
「ラーマ ベーシック」は、たっぷりお得な容量350gで、昨今のマーガリン市場が厳しさを増すなか、この2年程で“容量が多い”ことに対する消費者ニーズが高まっていることに着目した。また、“バターに近い風味”“パンに塗りやすい”といった上位ニーズにも対応した製品として、50~60代のコアユーザーに加え、その下の世代にもさらなる普及を図っていく。