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花王史上最高の洗浄基剤「バイオIOS」を実用化
汚れゼロ、ニオイゼロ、洗剤残りゼロへ

 花王は1月23日、ベルサール東京日本橋で、革新的技術「バイオIOS」を実用化した衣料用濃縮液体洗剤「アタック ZERO(ゼロ)」の発表会を開催した。
 「バイオIOS(Internal Olefin Sulfonate:
内部オレフィンスルホン酸塩)」は、昨年11月に行われた花王グループ・技術イノベーション説明会で公表され、2019年に順次製品化するとした5つの新技術のひとつで、洗浄の世界に革新をもたらすと期待される花王史上最高の洗浄基剤。「アタック ZERO」は、このバイオIOSを主成分とする商品の第一弾として4月1日より発売する。
 発表会の冒頭、澤田道隆社長は「驚きある洗剤を数々提案してきた花王から、不可能を可能にする究極の洗浄イノベーションを提案する」と強調した上で、「アタックのバイオIOSに関連する特長は2つある。ひとつはゼロ洗浄。汚れだけを選択的に吸着し、完全に繊維からその汚れを剥ぎ取り、そして再付着しないという新しい特殊な構造を有している。これにより汚れゼロになる、すなわちニオイの元がなくなるということだから、抗菌剤を使わなくても抗菌剤使用以上の効果、いわゆるニオイゼロが可能となる。また、バイオIOSは、汚れを除去した後に、水にすばやく移行するので、衣類への洗剤残りゼロに限りなく近づくことができる。言い換えれば、すすぎなしでも問題がない」と語った。また、バイオIOSのもうひとつの特長はサステナブルであること。バイオIOSは、食糧と比較的競合しないパームステアリンを原料としている。「将来的には、藻から採れる油への活用へと結びついていくものである。未来を切り拓くサステナブルな原料ではないか。これは、環境訴求商品のアタックに応用するには最適だと考えている。バイオIOSは、花王グループの総力をあげて開発した洗浄基剤である」と述べ、バイオIOSを応用した新商品「アタック ZERO」をお披露した。