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花王が新たなバリア技術採用の日焼け止めを新発売

 花王は12月15日、同社のUVカットシリーズ「ビオレUV」の新製品発表会をオンラインにて開催した。
 まず初めに、同社スキンケア研究所の福井崇主任研究員が、サンカット領域を超えた環境ストレスの新たな価値提案として「バリア(微粒子付着抑制)技術」を紹介した。
 福井主任研究員は、「私たちの素肌は、太陽光だけでなく、さまざまな外的刺激にさらされている。このようなあらゆる外的刺激から無防備な肌を守るために、素肌の上にもう1枚、人工的な機能膜を形成することを追及した研究を行っている。今回発表するのは、花王の最新技術である新たなバリア(微粒子付着抑制)技術で、太陽光のみならず、花粉やPM2.5などの環境微粒子を防ぐというもの」だと説明した。
環境微粒子が肌に付着すると、紫外線によって肌に活性酸素が発生するといわれている。活性酸素は免疫機能を発揮する一方、過剰に発生することで、シミやシワなどの肌老化や肌のバリア機能の低下など、さまざまな肌トラブルの原因となることが報告されている。
また、コロナ禍において、生活者の意識にも変化が表れている。花王の調査によると、コロナ以降、日焼け止めで重視するポイントとして、UVカット効果だけでなく、外部環境からの防御効果を求める人が増加したことが判明した。
そこで開発されたのが、肌に日焼け止めを塗ることで、紫外線だけでなく、環境微粒子の付着も防止し、肌ダメージを防ぐという新たな技術だ。これは、環境微粒子そのものが肌に付着しにくくなる技術で、これまでの既存技術とは異なる本質的なアプローチとなっている。