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東京油問屋市場が第112回起業祭を開催

 東京油問屋市場は3月26日、東京・中央区のロイヤルパークホテルにおいて112回起業祭を開催した。

 第1部の式典・立会いでは、はじめに浅井修理事長が式辞を朗読。1660年に前身組織の江戸油仲間寄合所を開所して352年、東京油問屋市場112年の歴史を振り返り「伝統の歴史と新しい時代の流れに順応して、製販懇親・融和の実をあげつつ、油脂業界の振興発展に寄与していく」と述べた。続いて行われた立会いでは、メーカー各社が4月からの値上げを表明する中、大豆油・菜種油・菜種白絞油斗缶の建値をそれぞれ200円上方修正した。宇田川公喜建値委員長は「シカゴ相場が13ドル80セントくらいまで上昇し、為替もかなり円安の傾向にある。これから春夏にかけて(油価の舵取りを)上手くしていかなければならない状況」との認識を示した。
 第2部の講演会では、TBSの人気ドラマ「JIN -仁-」などを担当した時代考証家の山田順子氏を講師に招き、「時代劇に見る江戸の街と生活…ウソとホント!!」をテーマに講演した。

 その後、第3部の懇親パーティに場を移し、はじめに浅井理事長が挨拶。「昨年のちょうど木枯らしが吹く頃からやや地合いが弱くなったが、桜前線の北上とともに多少相場も節目を迎えてきたのではないか。これから新年度が始まる。最初から腰砕けにならないような相場を作って行けるよう、製販協力しながら良い新年度を今年も迎えたい」と語った。
 続いて来賓を代表して日本植物油協会の楳田純和会長が祝辞を述べ、全国油脂販売連合会の金田雅律会長の乾杯の音頭で懇親に入り、最後は館野浩一副理事長の油〆で散会となった。