アメリカ大豆協会日本代表に西村允之氏が就任
posted on : 2012.09.28
アメリカ大豆協会(ASA)日本代表のジェイムス・W・エックル氏が9月末にて退職し、後任に西村允之氏が10月1日付で日本代表に就任した。アメリカ大豆協会は、9月27日、東京・港区のANAインターコンチネンタルホテル東京において、エックルしの送別と西村新代表の挨拶を兼ねたレセプションを開催した。
エックル氏は、1998~2001年、2010~2012年の計5年間、2度渡りアメリカ大豆協会日本代表を務めてきた。「2001年の9月、前回日本代表の職を離れた当時の大豆価格は1bu当たり4ドルだった。その後、シンガポール、ベトナムでアニマルヘルスや飼料業界の仕事に携わり、2年前に再びASA日本代表に就任した。大豆価格のこの2年間の推移は皆様もよくご存知の通りだと思う。今まで日本の大豆業界の皆様と米国の68万を超える大豆生産者を代表して仕事ができたことを心から光栄に思う。ただ、非常に残念なことに(日本の)大豆業界はこの14年間に随分と縮小してしまった。こうした傾向に間もなく歯止めがかかり、再び大豆業界が拡大路線に進んでいくことを心から願っている」と述べた上で、日本植物油協会、油糧輸出協議会や食品大豆関連業界、飼料業界などに対して感謝の意を示した。
新代表を務める西村允之氏は、北海道函館出身で昭和22年生まれの65歳。2003年まで日商岩井油脂原料部に所属し、大豆、ナタネ、コーン等を担当し米国やブラジルにも駐在した。同社退社後はサン・クロレラ ブラジル社長としてブラジル・サンパウロに8年駐在し、昨年帰国。今年7月よりASAに籍を置いている。
西村氏はエックル氏の功績に敬意を表した上で「大豆業界から離れて15年のブランクがあるが、この間、製油メーカーの合併や中国による大量の大豆輸入、そしてブラジルをはじめ競争国の増産と、大変大きな変化があった。多分これからも大きな変化、急速な変化の中に入っていくと思う。そうした状況の中、日本の各業界および米国大豆の発展のため、ぜひとも協力をお願いしたい」と語った。