• 団体

全油販連が第59回定時総会を開催
 新会長に浅井修氏が就任

 全国油脂販売業者連合会は10月18日、東京・中央区のロイヤルパークホテルにおいて第59回定時総会を開催した。任期満了にともなう役員改選が行われ、新会長に富田産業の浅井修社長が就任。副会長には館野浩一氏(タテノコーポレーション社長)、宇田川公喜氏(宇田川商店社長)、木村顕治氏(マルキチ社長)、太田健介氏(太田油脂社長)、田口日出男氏(昭和油料会長)を選任した。

 総会終了後、服部学園の服部幸應理事長による「食育のすすめ~大切なものを失った日本人~」をテーマとした講演、農林水産省食料産業局食品製造卸売課の長井俊彦課長による「食をめぐる情勢等について」講話が行われた。
 その後の懇親パーティで挨拶を行った浅井会長は「全油販連の第59回の総会を本日行ったが、来年は60周年ということで記念行事を考えている。戦後60年の中で、油業界は最初は天ぷら油から始まり、白絞油、サラダ油、最近はキャノーラ油やパーム油、オリーブ油と油もいろいろと変遷してきた。当然、業界の中身やメーカーさんも変遷した。ただ、油は最初は食生活のためのカロリーということでやってきたが、人間の生活と一緒で、人間の本能の中にある睡眠、子孫繁栄のための欲、食欲という3つの中で、われわれは食欲を促進し、人間の生命を保つために食欲の中の一部を油というかたちで提供している。大切な食物の旨さを上手に引き出すのが油で、おいしさとして表現できるのが油だと思っている。今後とも皆様が商いの上で一生懸命に油を売られることが、服部先生の講話にあった食育にもつながると考えている。どうぞ2年間ご支援をよろしくお願いしたい」と語った。

 また、賛助会員メーカーを代表して日本植物油協会副会長代理(J-オイルミルズ取締役常務執行役員)の善当勝夫氏が挨拶を行い、「今、少し相場は明るくなってきたが、高止まりした原料コストは今しばらく予断を許さない。もうしばらく地道な価格改定の活動を続けながら、コストに見合った油の販売に頑張っていきたい」と語った。その後、館野浩一副会長の乾杯で懇親に入り、最後は田口日出男副会長の油締めで散会した。