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「OLIVE JAPAN2014」の記者発表会が開催

 日本オリーブオイルソムリエ協会は4月11日、東京・銀座のコートヤードマリオット銀座東武ホテルで「OLIVE JAPAN2014」の記者発表会を開催した。
 冒頭に、多田俊哉代表理事は、「日本のオリーブオイル市場は急拡大している。3年前は輸入量が3万トン台だったが、昨年は5万トンを超え、金額ベースでは250億円を超えている。今や食用油市場の中でカテゴリー別では第2位になっている。それ程大きな市場になったにも関わらず、その品質は省みられていない。そこで、消費者のために何とかしたいという思いで始めたのが日本オリーブオイルソムリエ協会。当協会では品質を見極めることができる専門家を養成し、約800名強の卒業生を輩出した。消費者が品質を見極められる表示が求められる中で、それを提供する手段として、日本での国際的なレベルのコンテストを企画し、それをオリーブジャパンと名付けた。コンテストを通じて、オリーブオイルの品質の啓蒙を進めるとともに、国際的なレベルの審査員を育てていきたい」とイベントの趣旨を説明した。
 4月26~27日に開催される「OLIVE JAPAN2014」は、オリーブをテーマとした日本最大のマルシェ型イベントで、今年で3回目の開催となる。昨年は約17万人(推定)が来場した。同イベントは、「オリーブと消費者/ユーザーをつなぐ」をテーマとして、国際オリーブオイルコンテストとオリーブマルシェを中核に、ステージイベント、国際オリーブシンポジウム、オリーブオイルソムリエコンクール(世界初)などを予定している。
 国際オリーブオイルコンテストは、世界主要生産国20ヵ国以上から約300品のエントリーが見込まれる、日本初の国際的なオリーブオイルコンテスト。スペイン、イタリアなど世界10カ国のオリーブオイルの専門家が審査員を務める。26日の正午に審査結果を発表し、表彰を行う。
 毎年好評のオリーブマルシェは、一般消費者向けのマルシェで、今年は昨年を上回る52社・団体が出展し、オリーブオイルのほか、野菜、加工食品、ワインなどを販売する。
 ステージイベントでは、オリーブオイルのアンバサダーのモデルの道端カレンさんのトークショーのほか、ミュージシャン、タレント、ジャーナリストによるトークショーや著名シェフによるクッキングトークなどを開催する。J‐オイルミルズ提供のオリーブソムリエ・水野勢枝世さんによるオリーブオイルセミナーは、26日14時から行われる。
 25日に銀座のコートヤードマリオット銀座東武ホテルで開催される、国際オリーブシンポジウムは、専門家による講演やセミナー、品質鑑定法体験セッション、パネルディスカッションなどを予定している。講演者は、ポール・ミラー氏(オーストラリアオリーブ協会会長)、ファティ・エルハダイ(イスラエル政府公認パネルリーダー)、マーガレット・エドワーズ氏(ニュージーランド政府前パネルリーダー)、柴田英明氏(香川県農業試験場小豆オリーブ研究所主席研究員)、三河明史氏(大分県国東市長)、アレキサンドラ・デバリーン氏(EVA理事)ら。一般前売りは2万2,680円、当日券は2万7,000円。
 オリーブオイルソムリエコンクールは、世界で初めて開催されるオリーブオイルソムリエの技能コンクール。コンテスト審査員と同じ条件でオリーブ油を鑑定し、その正確性を競い合う。優秀な成績を収めたソムリエは表彰される。