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アメリカ穀物協会がコーンアウトルックカンファレンス

 アメリカ穀物協会は、1月20日、東京・港区のホテルオークラ東京において、「米国コーン・アウトルック・カンファレンス2015」を開催した。
 当日は、「米国農業政策・貿易政策の変革と重要性」(ボッコニーグループ スコット・シーラー氏)、「日本の生命線を死守した米国」(コンチネンタルライスコーポレーション代表 茅野信行氏)、「長期的な利益の機会をトウモロコシ生産者にもたらす」(アイオワ州生産者 グレッグ・アルバー氏)、「アメリカ穀物協会トウモロコシ収穫時品質レポート2014/15」(アメリカ穀物協会グローバルトレード・マネジャー アルバロ・コルデロ氏)、「トウモロコシ生産、需給見通し」(プロエクスポーターネットワーク主席アナリスト マーティ・ルーカ氏)の5題の講演が行われた。

 「アメリカ穀物協会トウモロコシ収穫時品質レポート2014/15」では、コルデロ氏が、新穀の生産状況について説明した。2014/15年産のトウモロコシ生産状況は、全米平均で単収が173.4bu/エーカー(前年158.8 bu)、生産量が144億700万bu(同139億2,500万bu)となった。
品質面では、百粒重量の平均値が74.2kg/hl(同74.5kg)、平均水分含量が16.6%(同17.3%)、平均たん白質含量が8.5%(同8.7%)、平均でんぷん含量が73.5%(同73.5%)、平均油分3.8%(同3.7%)という調査結果で、単収の増加によりたん白質含量が減少し、でんぷんの含量は高水準で、油分はやや高くなった。

 「トウモロコシ生産、需給見通し」では、ルーカ氏が10年間の将来予測“ブルースカイモデル”を紹介した。初めに同モデルの前提条件として、14年産米国大豆・トウモロコシの大豊作や輸出状況、原油やエタノール価格の影響などを挙げ、トウモロコシ需給に関する様々な要素について説明した。