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e-お菓子ねっとが「次期システム」
 10月からの稼働控え説明会を開催

 全国菓子卸商業組合連合会と全日本菓子協会が共同設立したe-お菓子ねっと製販代表会議が運営する「e-お菓子ねっと」は3月20日、東京・港区の第一ホテル東京で、今年10月19日から稼働を予定する新たなEDIサービス「V2」に関する説明会を開催した。
 e-お菓子ねっと製販代表会議の中野暁代表は「昭和63年に立ち上げた菓子業界VANに端を発し、2000年の新システムへの変更でe-お菓子ねっとに名前を改めてスタートした。満27年を迎えて、今回、次期システムの説明会の開催となった」と語った。現行システムには様々な限界があり、システムの安全性信頼性を強化し、新規フォーマット「V2」を採用する。「昨今の状況を考えると、メーカー、卸とも非常に厳しい。原材料高によるコストオンがなかなかすすまない。(賞味期限の)3分の1ルールの問題や物流ドライバーの定常的な不足などを乗り切るために、過去の成功体験で対応するのは心もとない。新しいパラダイムで革新的な社内改革を成し遂げないと対応できないのではないかという危機感を持っている。ネガティブに考えず、ポジティブにビジネスチャンスと捉えて対応すれば道も開けてくる。e-お菓子ねっとを活用し、自社の効率化や改善を進めるかが非常に大事な次期になってきた」(中野代表)。
 説明会では、次期システムについて概要・詳細などや、菓子業界商品分類について紹介された。リニューアルにともない、卸発注伝票ナンバーの桁数拡張や通信の高速化などを図る。