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日こめ築野理事長「コメ油の評価を継続的かつ広がりあるものに」

 日本こめ油工業協同組合は5月12日、東京・大手町のKKRホテル東京で第36回通常総会を開催した。
 総会後に記者会見した築野富美理事長(築野食品工業社長)は「国内外の市場ともに不透明な中で、食用油市場においてコメ油など機能性油脂が注目された1年だった。日本植物油協会が実施した植物油に関する使用実態調査においてもコメ油の認知度は2000年に17%だったのが15年には56%まで上がった。コメ油に対するこの追い風を一時のブームにすることなく、コメ油の評価を継続的、より広がりのあるものにしていかなければならない」と述べ、家庭用・業務用ともに重要な機能性植物油脂と認めてもらえるよう努力を続ける考えを示した。今年10月に東京で開催される第3回国際こめ油会議に同組合も協賛する方針で、「コメ油関連商品の素晴らしさを世界にアピールする場になれば」と期待を寄せている。
 一方、組合活動としては「引き続き安定供給を第一に、原料となる米糠の確保、飼料用脱脂糠の安定販売、品質保証と安定供給の強化、安全操業と災害に強い企業体質づくりに組合員15社が取り組む」としている。