オリーブオイル健康ラボがメディアセミナー
posted on : 2017.04.01
オリーブオイル健康ラボ(J‐オイルミルズ協賛)は3月16日、東京・品川の品川プリンスホテルにおいて「オリーブオイル健康ラボ発足記念メディアセミナー」を開催した。
同団体は、3月15日の「オリーブの日」を記念して、日本人の健康長寿のために日本の食卓に合うエクストラバージンオリーブオイル(以下、EXV)の取り入れ方を発信するために発足した。
当日は、「日本人の健康寿命延伸に向けたオリーブオイル エクストラバージンの素晴らしさと効用」(横山淳一オリーヴァ内科クリニック院長)、「血管の老化を防ぐオリーブオイル エクストラバージンの効果」(池谷敏郎池谷医院院長兼東京医科大学客員講師)、「日本の食卓に合うオリーブオイル エクストラバージンの取り入れ方」(佐藤秀美日本獣医生命科学大学客員教授学術博士)という3題の講演のほか、人気タレントの筧美和子さんをゲストに招いたトークショー、試食会などが行われた。
最初に登壇した横山淳一氏は、長年の診療に従事した経験をもとに、オリーブ油の健康効果と地中海式の食事を中心に解説した。
まず、横山氏は、オリーブ油について関心を持った経緯について言及し、「代謝性疾患は、薬だけでは良くならず、食生活の改善が重要である。最も向いた食事を考えて結論として達したのはオリーブの樹の恵みを取り入れた地中海型食生活である。オリーブオイルを油脂として使う地中海型の食事法が疫学的にも科学的にも立証された健康増進、長寿につながる最も正しい食事法である」と語った。
横山氏は、脂質は糖質、たんぱく質と並んで三大栄養素の一つであることを指摘し、摂取エネルギーばかりに目を向けるのは間違いであるという認識を示した。脂質のポイントは、“量よりも質”であり、どういう油を摂るかによって体の中の脂肪酸組成が大きく変わるので、油の脂肪酸組成を注視するべきとの考えを明らかにした。
その上で、横山氏は「地中海型食事法に欠かせないオリーブオイルは、オリーブの果実から搾り取った油性のジュースである。一価不飽和脂肪酸であるオレイン酸を最も多く含む食用油脂で、飽和脂肪酸が少ない。血液中のLDLコレステロール値を下げるがHDLコレステロールを下げないという特徴がある。また、酸化されにくい油で、過酸化脂質の生成が少ない」と述べた。