全日本マーガリン協会が70年史を発刊
posted on : 2019.05.14
一般財団法人全日本マーガリン協会は3月28日、東京・日本橋浜町の日本マーガリン会館で油脂業界記者と創立70周年報告会を開催した。会見には中嶋宏元理事長と早野敏業務執行理事が出席し、協会の歴史や事業活動について説明した。
全日本マーガリン協会は、昭和23年11月6日に
財団法人日本人造バター工業クラブとして設立された。現在の日本マーガリン工業会の前身である日本人造バター工業会が日本橋高島屋北隣に建設した日本人造バター工業会館の維持管理(保全)と、加工油脂業界の発展に資することを目的に発足し、その後、昭和30年に農林物質規格法(現在のJAS法)の格付機関として登録するため、全日本マーガリン協会へと改称した。昭和36年には現在の日本マーガリン会館に移転し、昭和45年には検査事業を分離して、財団法人日本マーガリン検査協会(現在の日本食品油脂検査協会)を設立した。また、公益法人制度改革から平成24年4月に一般財団法人全日本マーガリン協会に改称して現在に至っている。
同協会は、会員相互の連携と協調や加工油脂業界の発展のために様々な事業活動を行ってきた。戦後から昭和40年代後半までは、展示会や講演会等でマーガリンの普及や品質向上に尽力し、昭和40年代後半から現在までは食用加工油脂技術研究会を開いて業界への最新情報の提供や、若い技術者の育成、新技術・新製品の開発に貢献している。食用加工油脂技術研究会では年2回、技術講演会を行っており、これまで260名を超える講師、7,000名余りの聴講者を集めている。昭和60年以降は、研究助成活動にも注力し、日本食品油脂検査協会の協力を得ながら、加工油脂関連の研究支援を行っている。
70周年を迎え、昨年11月15日に帝国ホテルで70周年記念祝賀会を開催するとともに、今年1月に「全日本マーガリン協会 70年史」を発刊した。