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日チョコ協がチョコレートシンポジウム

 日本チョコレート・ココア協会は9月13日、東京・大手町の経団連会館において「第24回チョコレート・ココア国際栄養シンポジウム」を開催した。
 セッションⅠでは、2人の講師がチョコレートやココアに関する最新の研究成果を発表した。
 早稲田大学先進理工学部化学・生命化学科の中尾洋一教授が「ココア主要成分テオブロミンの新たな生理作用」について、研究を紹介した。テオブロミンは、ココア成分中の約2%を占める主要成分であるが、ポリフェノール類やカフェインなど他の成分と比較すると、利尿作用が報告されているものの、その生理機能の研究は進んでいない。
 そこで、中尾教授は、テオブロミンに着目し、その生理機能の解析研究を始めた。従来行われていた生理活性評価法では浮かび上がってこなかったテオブロミンの生理機能を新たに見出すため、ヒストン修飾をはじめとするエピゲノム変化におよばす影響と神経細胞分化誘導活性を生理機能の指標に利用した。
 研究によると、テオブロミンとカフェインの混合物について、神経細胞への有益な影響を与える可能性を見出した。